人気オンラインゲーム「リネージュII」へ海外からの不正アクセスを中継し、ゲーム運営会社の業務を妨害したとして、中国籍で東京都豊島区在住の男(29)が10日、電子計算機損壊等業務妨害の容疑で逮捕された。
「リネージュII」は利用約款で海外からのアクセスを禁止しているが、容疑者はプロキシサーバーを設置し、中国など海外からの不正アクセスをサポートしていた。同種の事件では、今年7月にも福岡市在住の中国人留学生が逮捕されている。同種の犯行が続く理由として、オンラインゲームで使われる仮想通貨の不正取得と現金化が指摘されている。
中国からの不正アクセス者は、ゲーム参加に必要なIDなどを不正取得し、ゲームで流通している仮想通貨やアイテムを獲得する。日本に居住する中国人容疑者は、中国からの不正アクセスに対して利用料金を徴収するだけでなく、利用者が得た仮想通貨などを有料で買いとり、日本のネットオークションで現金化するとみられている。
福岡市の中国人留学生逮捕時は、その取引額は1,000万円を超えると言われ、中国本土を含む組織的犯罪の可能性も指摘されていた。
(2005/09/14 ネットセキュリティニュース)
■リネージュII
http://www.lineage2.jp/
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