US-CERT(United States Computer Emergency Readiness Team)と非営利団体MITREは5日(米国時間)、ウイルスなどのマルウェアに共通の識別番号を割り当てる活動「Common Malware Enumeration(CME)」を正式に開始したと発表した。
マルウェア(malware)は、malicious software(悪意のあるソフトウェア)の略で、ウイルスやワーム、スパイウェアなどの悪意をもったソフトウェアの総称。各マルウェアにIDをつけることで、セキュリティベンダーごとに異なる名称がもたらす混乱を減らし、正確で迅速な情報共有を行なえるようにする。
たとえば、マカフィーが6日から危険度「中」で警告している「W32/Sober.r@MM」は、シマンテックでは「W32.Sober.Q@mm」、トレンドマイクロでは「WORM_SOBER.AC」と、各社で異なる名称がつけられてきた。これに共通の「CME-151」というIDをつけることで、同じものであることが簡単にわかる。
CMEの編集には、MITREのほか米マカフィー、米シマンテック、トレンドマイクロ、米マイクロソフト、英ソフォス、米ICSAラボ、ノルウェーのノルマン、露カスペルスキー・ラボ、英メッセージラボ、フィンランドのエフ・セキュア、米コンピュータ・アソシエイツといった主なセキュリティベンダーが参加している。
(2005/10/14 ネットセキュリティニュース)
■MITRE Corporation Issues Press Release Announcing CME(CME)(英文)
http://cme.mitre.org/news/index.html#20051005a
■Common Malware Enumeration (CME)(英文)
http://cme.mitre.org/
■セキュリティ関連ニュース
・【ウイルス警報】マカフィー「W32/Sober.r@MM」を危険度「中」で警告(2005/10/06)