宮崎大学医学部(宮崎県清武町)は14日、医学生としての倫理観を著しく欠く情報をインターネット上のブログに公開し、同大の信用を失墜させたとして、同学部2年の学生6名を停学処分とすることを明らかにした。リーダー格の2名は留年2年、その他4名は留年1年の処分となる。
6名の学生は、「うさぎ狩り部」という大学非公認サークルを7月に結成、9月中旬に学生の1人が県内をドライブ中にウサギをはねたという。6人は共同でそのウサギを解剖し、解剖の様子を撮影してブログに掲載。ブログのアドレスを記したポスターを学内に張り出したため、多くの学生がこれを見ることになった。ウサギの死骸と「殺した」などという過激な言葉が並ぶ不穏な内容で、医学的姿勢とはかけ離れたものだったことから、「残酷」「命を冒涜している」等の抗議の声があがり、大学側が知るところとなった。
同大は6人に11月10日から自宅謹慎を命じ、今月14日の教授会で、上記停学処分を決めた。今回の処分は学生の再教育を主眼としたもので、医学を志す者としての倫理観をもつ人間形成を行うべく、厳しく指導していくとしている。
(2005/12/21 ネットセキュリティニュース)
■「うさぎ狩り部」に関する学生の処分について(宮崎大学医学部・大学院医学系研究科)
http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/1214.html