相変わらず、Winny(ウィニー)を通じた情報流出が続いている。全日空のケースでは、流出が発覚したのは11月。12月には日本航空で同様の流出事故が発生している。教職員のパソコンから児童や生徒の情報が漏れる事故も相次いで発覚した。
■全日空:機長の私有PCから空港の暗証番号などが流出
全日空は15日、機長(54歳)の私有パソコンから、国内29空港の暗証番号等が流出したと発表した。同番号は、搭乗ゲートなど立ち入り制限区域に入るためのもの。昨年11月、国土交通省からの連絡で流出が発覚。同社は機長を厳重注意処分とし、業務情報を私有パソコンに保管しないという指示を再徹底した。
・全日空
http://www.ana.co.jp/asw/index.jsp
■TBS:「さんまのスーパーからくりTV」出演者情報など約540件流出
TBSは15日、バラエティ番組「さんまのスーパーからくりTV」の出演者やスタッフなどの個人情報、約540件が流出していたと発表した。一般の出演者・応募者の住所、氏名、電話番号約400件と、スタッフおよびタレントの連絡先など約140件。同番組の元アシスタントプロデューサー(31歳)が自宅のパソコンに保存していたデータが流出したという。
・TBS
http://www.tbs.co.jp/
■大阪府の郵便局:局員の私有PCから18名分の顧客情報流出
日本郵政公社近畿支社は15日、大阪府岸和田郵便局の男性職員(27歳)の私有パソコンから、郵便貯金を担保に貸付を受けた顧客の情報31件、18名分が流出したと発表した。流出したのは顧客の氏名と住所。職員は、勉強のため許可を得て書類の様式例を自宅に持ち帰ったが、その中に誤って顧客情報が保存されていたという。
・日本郵政公社
http://www.japanpost.jp/
■滋賀県、和歌山県の小学校:教諭の私有PCから児童の成績など流出
滋賀県の大津市教育委員会は14日、市立小学校2校の児童80名分の氏名やテスト結果、通知表の所見などが流出したと発表した。男性教諭(35歳)の私有パソコンから流出したもので、現在担任している6年生36名の情報と、前任校の児童44名分の、2003年と04年の情報だという。また、和歌山県岩出町の町立小学校でも、児童65名分の名簿などが流出している。
・大津市
http://www.city.otsu.shiga.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AM040000
・岩出町
http://www.town.iwade.wakayama.jp/
■和歌山県の高校:講師の私有PCから生徒約100名分の連絡簿流出
和歌山県立大成高等学校(紀美野町)の生徒約100名分の個人情報が、同校講師のパソコンから流出していることがわかった。流出したのは2005年度3年生の氏名、住所、電話番号が書かれた連絡簿など。内閣府の調査で発覚し、文部科学省を通じて連絡があったという。
・和歌山県教育委員会
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500100/
(2006/03/17 ネットセキュリティニュース)