財産法人インターネット協会(IAjapan、東京都港区)は1日、児童ポルノや爆弾の作り方などといったインターネット上の違法・有害情報に関する通報を受け付ける「インターネット・ホットラインセンター」の運用を開始した。通報の窓口となるウェブサイトには、パソコンのほか携帯電話でもアクセスできる。また、匿名でも通報できる。
同センターでは通報された情報を分析担当者が調査し、複数の弁護士で構成する法律アドバイザーが一定の基準に基づいて違法情報と有害情報に分類する。分類された内容により処理が異なり、警察への情報提供、プロバイダーや電子掲示板の管理者に対する対応依頼、関係機関などへの情報提供、国際連携による違法上の処理のいずれかを行う。
通報者は、通報時にウェブページに表示される参照番号を入力すれば、通報された情報に関わる対応状況を確認できる。
違法・有害情報に関してはこれまでも警察のサイバーパトロールなどで対応してきたが、インターネットの情報量が膨大であるため、警察庁の平成17年度総合セキュリティ対策会議でホットラインの導入が提言され、同協会で準備を進めていた。
(2006/06/06 ネットセキュリティニュース)
■「インターネット・ホットラインセンター」の運用開始(IAjapan)
http://www.iajapan.org/press/20060531press.html
■「インターネット・ホットラインセンター」
http://www.internethotline.jp
■参照記事(ネットセキュリティニュース)
・警察庁、ネットの違法・有害情報の通報窓口「ホットラインセンター」設立へ(2006/04/03)