NTT西日本は24日、NTT西日本グループ会社の社員6万3,137人の個人情報を記録したパソコンを紛失したと発表した。
同社によると、同社がグループ会社社員の人材育成業務を委託しているNTTラーニングシステムズ西日本事業部が3月2日から4日にかけて、NTT西日本研修センター(大阪市都島区)内で事務所移転作業を行った際、移転作業中の一時保管先から社員情報が入った業務用ノートパソコン1台が紛失していることが5日に判明した。当該パソコンには、グループ所属の社員情報96社6万3,137名分の氏名コード、氏名、年齢、所属組織、役職等の社員情報が記録されていた。
同社は8日、所轄の警察署に盗難届を提出し、13日に大阪労働局に報告。対象社員全員への説明は行っていたが、公表はしていなかった。今月10日に開かれた衆議院総務委員会で、日本共産党吉井英勝氏が同社からの公的な説明がないことは問題だと指摘。菅義偉総務相は、社員とはいえ遺憾だと言い、ガイドラインに基づいて公表するよう要請していきたいと述べた。
NTTグループでは、2005年5月16日にNTTデータ社員が全社員1万1,835名の個人情報を含むUSBメモリーを帰宅途中に紛失。同年7月27日に総務省から厳重注意の行政指導を受けている。当時NTTデータは、紛失8日後の24日に事実を公表し、謝罪するとともに再発防止策を明らかにしていた。
(2007/04/26 ネットセキュリティニュース)
■弊社社員情報の紛失について(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0704/070424a.html
■第166回国会総務委員会第12号 平成19年4月10日(火曜日)会議録(衆議院)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009416620070410012.htm
【過去記事:ネットセキュリティニュース】
・NTTデータ、全社員11,835名の個人情報含むUSBメモリを紛失(2005/05/25)
・総務省、11,835件の個人情報を漏えいしたNTTデータに行政指導(2005/07/28)