23日に公開されたばかりのFirefoxに見つかった不具合が修正され、26日に「3.0.3」が公開された。最新版はMozilla Japanのウェブサイト、[ヘルプ] メニューの [ソフトウェアの更新を確認]、または自動アップデート機能を通じて入手することができる。
3.0.2では、日本語などの多バイト文字の扱いに一部問題があり、ドメイン名に日本語などを使用できるIDN(Internationalized Domain Name~国際化ドメイン名)で文字化けが起きるなどの不具合が生じていた。ユーザーが入力したパスワードなどを管理し、再入力を支援するパスワードマネージャでも文字化けが生じており、多バイト文字が保存された状態で3.0.2にアップデートしたり、新たに多バイト文字を保存した場合には、パスワードマネージャが正しく機能しなくなってしまった。
最新版の3.0.3は、この不具合のみを修正したもので、新たなセキュリティ上の修正は含まれない。3.0.2で利用できなくなった保存パスワードは、最新版にアップデートすることによって再び利用できるようになる。
なお、23日のアップデート時には用意されていなかった、メールソフトThunderbirdの最新版「2.0.0.17」も25日付でリリース。2.0.0.17では、使用しているFirefox 2エンジンと共通の問題6件に加え、キャンセルされたニュースグループメッセージの処理でバッファオーバーフローが起こる問題など、コード実行につながる可能性のある深刻な問題を含む計9件が修正されている。
(2008/09/29 インターネットセキュリティニュース)
■Firefox 3.0.3
・ダウンロード
http://mozilla.jp/firefox/all
・リリースノート
http://mozilla.jp/firefox/3.0.3/releasenotes/
■Thunderbird 2.0.0.17
・ダウンロード
http://mozilla.jp/thunderbird/all
・リリースノート
http://mozilla.jp/thunderbird/2.0.0.17/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/knownvulnerabilities/thunderbird20.html#thunderbird2.0.0.17