インターネット検索の最大手である米グーグルは2日、独自に開発したWebブラウザ「Chrome」(クロム)のβ版を公開した。公開後22時間で Webブラウザの市場シェアの1%を獲得したと報告されるなど高い人気を集める一方、セキュリティ専門家により公開直後から脆弱性が指摘されてもいる。β 版の導入は、専門スキルをもたない一般ユーザーには危険が伴うことを承知しておきたい。
指摘されているChromeの脆弱性の1つは、 Chromeがクラッシュする脆弱性で、悪意ある細工がなされたサイトを閲覧するだけでクラッシュしてしまう。もう1つは、ユーザーの仲介なしに実行ファ イルをダウンロードしてしまう脆弱性で、ユーザーはうっかり悪質ファイルをダウンロードしてしまうおそれがある。
(2008/09/05 インターネット・セキュリティニュース)
■US-CERT Current Activity [英文](US-CERT)
http://www.us-cert.gov/current/index.html#google_chrome_vulnerability