1月31日から2月1日にかけて、Googleのマルウェアフィルタに問題が発生し、受信した「Gmail」のメールの一部が迷惑メールフォルダに分類されてしまったことが判明した。同時にGoogleのすべての検索結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」というメッセージが表示されるという不具合も生じた。
Googleは、閲覧するとマルウェアがインストールされる危険性のあるURLをリスト化したフィルタを利用し、検索結果に危険なURLを含むページやサイトが表示された場合、警告文を表示するサービスを行っている。Googleによると、1月31日夜にマルウェアフィルタのリストを更新した際、人的なミスで「/」というパターンが誤って混入したという。「/」はすべてのURLに含まれるため、すべてのURLが危険なページとして認識されるという事態が発生した。
Googleが提供しているメールサービス「Gmail」でも迷惑メールフィルタとして当該フィルタを利用していたため、URLを含むメールなどが迷惑メールとして判定され、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまった。Googleによると、問題が発生したのは、1月31日午後11時から2月1日午前1時の間で、該当する時間帯にメールを受け取っていた可能性があるユーザーは「迷惑メールフォルダ」を確認してほしいとしている。Google側でも、誤って迷惑メールに分類されたメールを受信トレイに戻す作業を行っている。
また、1月31日午後11時30分から2月1日午前0時25分の間、Googleの検索結果すべてに「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」という警告文が表示される不具合も生じた。
■Gmail 迷惑メールフィルタの問題について(Google Japan Blog)
http://googlejapan.blogspot.com/2009/02/gmail.html
■全ての検索結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」というメッセージが表示された件について(Google Japan Blog)
http://googlejapan.blogspot.com/2009/02/blog-post.html
(2009/02/02 ネットセキュリティニュース)