マイクロソフトは10日、今月15日に公開が予定されているセキュリティ更新プログラムの概要を発表した。
リリース予定のセキュリティ更新プログラムは、「緊急」3件と「重要」3件の計6件。「緊急」3件はいずれもWindowsに影響する修正パッチで、5月にアドバイザリが公開されたDirectShowの脆弱性に対処する内容となる予定だ。「重要」レベルの3本は、Virtual PCおよび Virtual Server、ISA Server、Officeの脆弱性を修正する。
このほか、「Windows Update」「Microsoft Update」などでセキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムと「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の更新バージョンのリリースも予定している。
なお、現在、ゼロデイ攻撃が問題となっているDirectShowの脆弱性は、「CVE-2009-1537」と「CVE-2008-0015」の2件があり、今回の月例パッチでは、「CVE-2009-1537」の脆弱性が修正される見通し。当面は、脆弱性攻撃を受けないように、下記「サポート技術資料」にある自働修正ツール「Fix it」を使用し、回避策を実施していただきたい。
「サポート技術資料971778」は今回の月例パッチで修正予定の「CVE-2009-1537」の問題を、「サポート技術資料972890」は先日から攻撃が行われている「CVE-2008-0015」の問題を回避するための設定を自動的に行う。
(2009/07/10 ネットセキュリティニュース)
■マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/advance.mspx
■マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知 - 2009年7月(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms09-jul.mspx
■マイクロソフトセキュリティアドバイザリ (972890)Microsoft Video ActiveX コントロールの脆弱性により、リモートでコードが実行される(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/972890.mspx
■サポート技術資料971778(マイクロソフト)
http://support.microsoft.com/kb/971778
■サポート技術資料972890(マイクロソフト)
http://support.microsoft.com/kb/972890