2009年上半期、出会い系サイトを利用して犯罪被害にあった児童(18歳未満の者)は265名で前年同期と比べて25.6%減少したが、出会い系サイト以外のサイトを利用して被害にあった児童が545人に上り、前年同期比で40.5%増加したことが6日、警察庁のまとめでわかった。
警察庁が6日に公開した「平成21年上半期のいわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について」によると、全国の警察が今年上半期に検挙した出会い系サイト関連の事件は、前年同期比17.1%減の644件。児童買春・児童ポルノ法違反が243件(児童買春218件、児童ポルノ25件)と最も多く、検挙全体の37.7%を占めている。次に多いのが、出会い系サイト規制法違反の184件。184件のうち119件では、児童が異性交際を誘う書き込みを行っていた。
出会い系サイトを利用して被害にあった児童は265名。児童買春・児童ポルノ法違反事件での被害者が157名と多く、次いで青少年保護育成条例違反事件の75名、児童福祉法違反事件の17名となっている。強姦(7名)、強制わいせつ(3名)の被害にあった児童もいる。また、被害にあった児童のうち263名が女性だった。出会い系サイトへのアクセス手段としては、264名が携帯電話を使っていた。
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、プロフ、掲示板など出会い系以外のサイトで被害にあった児童は545名。363名が青少年保護育成条例違反事件の被害者で、次いで児童買春・児童ポルノ法違反事件での被害者が139名と多い。殺人(1名)、強姦(6名)、略取誘拐(2名)、強制わいせつ(2名)の被害にあった児童もいる。また、被害にあった児童のうち522名が女性だった。
(2009/08/14 ネットセキュリティニュース)
■平成21年上半期のいわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について[PDF](警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h21/pdf49.pdf