マカフィーは16日、「10代の若者のオンライン活動実態調査」の結果を公表した。米国で13~17歳の若者1004名および、13~17歳の子どもを持つ親1013名を対象に行ったオンラインインタビューをまとめたもので、同社は、10代の若者のオンライン活動の詳細や、それを親に隠すための手口、また多くの親はそういった子どもたちの秘密に気づいていないという現状が明らかになったと報告している。
調査の結果から同社は、10代の若者はインターネット上の危険を認識していながら、親の知らないところで個人情報や大胆な写真をネット上に投稿するなどの危険を冒し続けていると指摘している。調査対象の子どもがアクセスしている主な危険なサイトには、暴力シミュレーションサイト(43%)、性的な話題を扱ったサイト(36%)、ヌードコンテンツやポルノサイト(32%)などがある。
また、49%の子どもがソーシャルネットワーク上にリスクの高いコメントを投稿しており(下品な言葉遣い39%、性的な内容10%)、16.3%が親に知られたくない内容を投稿している。21.5%はソーシャルネットワークに写真を投稿しており、そのうち7.5%が露出の高い服装の写真、4.1%が酩酊状態の写真だった。
親の約半数は、自分の子どもがオンライン活動のすべてを親に話していると思っている。一方、子どもの3人に2人は、オンライン上の行動を親が知る必要はないとした。親の監視から逃れるための手口として子どもが挙げたのは、ブラウザの履歴を消す、インスタントメッセンジャーや動画を非表示、または削除する、親が調べないコンピューターを使う、インターネットを利用できるモバイルデバイスを使う、プライバシー設定を使用して、友人以外は特定のコンテンツを表示できないようにするなどだった。
親の3人に1人は、子どもが自分よりもはるかにテクノロジーに精通しているため、オンラインでは子どもの行動についていけず、どうすることもできないと感じている。子どものオンライン活動を把握する時間やエネルギーがないと答える親も23%いた。
なお、この調査は米国で行われたものだが、ネットセキュリティニューストピックス「子どものネットトラブル~重要性を増す保護者の役割」では、子供のネットトラブルについて国内の状況をまとめ、お伝えしている。ぜひご覧いただきたい。
(2012/08/20 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:マカフィー】
・マカフィー、10代の若者のオンライン活動実態調査を発表 子どもが親を欺く10の手口が判明、親と子の認識の違い広がる
http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_12b.asp?pr=12/08/16-1
・10代の若者のオンライン活動実態調査 その他の調査結果
http://www.mcafee.com/japan/announcement/digital-divide-study_other-findings.asp