アップルは22日(米国時間)、OS X Mavericks/Mountain Lion/Lion用の「セキュリティアップデート 2014-002」および、モバイル端末向けOSの最新版「iOS 7.1.1」を公開した。iOS最新版では機能の向上と脆弱性の修正が行われている。
■セキュリティアップデート 2014-002
対象は、OS X Mavericks 10.9.2、Mountain Lion 10.8.5、Lion 10.7.5。Mavericksでは12件、Mountain Lionでは6件、Lionでは2件の脆弱性が修正されている。
細工が施されたWebサイトやPDF、Jpeg画像を開いたり見たりするだけで任意のコードが実行されるおそれのある、危険な脆弱性も修正されており、同社は全てのユーザーにアップデートを推奨している。
セキュリティアップデート 2014-002は、アップルメニューの「ソフトウェア・アップデート」で自動インストールできるほか、同社の「サポートダウンロード」ページからも入手できる。
・Security Update 2014-002[英文](アップル)
http://support.apple.com/kb/HT6207
・サポートダウンロード(アップル)
http://support.apple.com/ja_JP/downloads/
■iOS 7.1.1
アップデートの対象となるのは、iPhone 4以降、iPad 2以降、第5世代のiPod touch、iPad mini。
指紋認証機能の向上や、キーボードに影響する問題などが修正されたほか、4つのモジュールで脆弱性19件が修正された。レンダリングエンジン「Webktit」では、メモリー破壊につながる脆弱性16件が修正されており、これらを悪用されると、細工されたWebサイトを訪れるだけで任意のコードを実行されるおそれがある。
最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進むか、端末をパソコンに接続してiTunes経由で行う。
・About the security content of iOS 7.1.1[英文](アップル)
http://support.apple.com/kb/HT6208
・IOS 7.1.1(アップル)
http://support.apple.com/kb/DL1736?viewlocale=ja_JP
(2014/04/23 ネットセキュリティニュース)