東京都と都内区市町村が3月に実施した「若者のトラブル110番」で、寄せられた相談の2割が有料情報サイトの架空請求や不当請求に関するものだった。その相談内容と、困った時の相談窓口をご紹介する。
東京都と23区26市1町では、「若者向け悪質商法被害防止キャンペーン」の一環として、3月17日と18日の2日間、特別相談「若者のトラブル110番」を実施した。東京都消費生活総合センターや都内区市町消費生活センターで、来所または電話による相談を受け付けた。
■架空・不当請求~対策のポイントは「慌てない」「連絡しない」
都消費生活総合センターには43件、区市町消費生活センターには84件、計127件の相談が寄せられ、このうち都センターの受付分では、アダルトサイトなど有料情報サイトの架空・不当請求に関する相談が2割近くを占めていた。
女子中学生の親からは、娘がスマートフォンでネットサーフィンをしていたところ、誤ってアダルトサイトに登録してしまったので対処法を知りたいという相談があった。画面上で高額な料金の請求があり、「未成年者の場合、会員データが削除できないので連絡するように」と書いてあったため、女子中学生はそのサイトに記載された電話番号に電話をかけ、メールも送ってしまったようだ。
同センターはこうした事例へのワンポイントアドバイスとして「慌てず、確認。覚えのない請求は無視しましょう!」と呼びかけている。契約した覚えのない請求があった時やスマートフォン等から有料情報サイトにつながってしまった時には、慌てずに画面の表示をよく確認することと、その事業者には連絡しないことが大切だ。
■ネットトラブルの相談窓口、参考ページ
インターネットを利用しているときのトラブルには、架空請求や不当請求以外にも、詐欺や悪質商法、名誉棄損や誹謗中傷、ウイルスや不正アクセスによる被害などさまざまなものがある。以下、ネットトラブルで困ったときに相談できる窓口と、対処の参考になるページをご紹介する。
<相談窓口>
・インターネット安全・安心相談(警察庁)
http://www.npa.go.jp/cybersafety/
・都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
http://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
・情報セキュリティ安心相談窓口(情報処理推進機構)
http://www.ipa.go.jp/security/anshin/
・全国の消費生活センター等(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html
<事例と対処法をまとめたページ>
・@police セキュリティ講座-被害事例と対処法(警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyberpolice/case/pc/index.html
・国民のための情報セキュリティサイト-事故・被害の事例(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/case/index.html
・インターネットトラブル(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/topics/internet.html
・ここからセキュリティ!-被害にあったら(情報セキュリティ・ポータルサイト)
http://www.ipa.go.jp/security/kokokara/accident/index.html
【関連URL】
・特別相談「若者のトラブル110番」の実施結果について[PDF](東京都)
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kekka/documents/140417.pdf