セキュリティ企業のマカフィーは7日、米国人の間で最も検索されている有名人とその検索リスクを調べる「インターネット検索で最もリスクの高い有名人」の調査結果を発表した。米国の人気番組で司会を務めるコメディアンのジミー・キンメルが1位で、彼の名前で検索すると、約1/5の確率で悪意あるサイトにたどり着くという。
この調査は同社が毎年一度行っているもので、今年は8年目。今回の調査では、コメディアンとミュージシャンのインターネット検索が最もリスクが高いことがわかった。上位10人をみると、1位のジミー・キンメルと9位のチェルシー・ハンドラーがコメディアンで、他の8人は全員ミュージシャンだ。
■有名人への関心を悪用して危険サイトに誘導
有名人の名前と「動画」や「写真」という単語の組み合わせは、最も頻繁に使用される検索用語だ。サイバー犯罪者は、こうした有名人に関心を持つ一般人の心理を悪用し、検索結果から罠を仕掛けたサイトに誘い込み、パスワードや個人情報を盗もうとする。
同社の調査では、ジミー・キンメルの最新の写真やダウンロード可能なコンテンツを検索すると、19.38%の確率で、スパイウェア、アドウェア、スパム、フィッシング、ウイルスなどの脅威が潜むWebサイトにたどり着く。ちなみに、危険順位2位以下の有名人の確率をみると、19.33%から16.67%まで、僅差で並んでいる。
■インターネット検索を安全に実行する方法
同社は、検索を安全に行うために、次の方法をアドバイスしている。
・外部リンクのクリックは慎重に。コンテンツのダウンロードは公式Webサイトに直接アクセスする
・危険なサイトやリンクを事前に通知するWeb保護の機能を必ず利用する。
・常識だが、疑わしいサイトから動画をダウンロードしない。見たいと思うニュース動画のほとんどは、公式サイトで簡単に見つけることができる
・「無料ダウンロード」は、ウイルスが最も好む検索用語
・携帯電話などのモバイル端末は、必ずパスワードで保護する
・詳細コンテンツにアクセスするために、情報(クレジットカード、メールアドレス、住所、Facebookのログイン名などの情報)を要求されても、入力しない。
(2014/10/08 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:マカフィー】
・2014年版「インターネット検索で最もリスクの高い有名人」を発表 1位は著名司会者/コメディアンのジミー・キンメル
http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_14b.asp?pr=14/10/07