2012年から毎年10月に開催されている「サイバーセキュリティ国際キャンペーン」が、今年もスタートした。サイバーセキュリティ分野に従事する人材を求めて若者に訴求するイベントや、全国各地で開催される安全教育等のイベント、諸外国の専門家からのメッセージ寄稿、親子で楽しめる動画の案内など、多彩な内容だ。
■学生や若手社会人に「求む!サイバー空間の守り手」アピール
サイバー空間の安全のために働く人材が求められていることから、この分野の魅力を学生や若手社会人に知ってもらうためのイベント「サイバー・ハロウィン キャリアトーク」が、月末の31日に開催される。内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)と在日米国商工会議所(ACCJ)の共催で、ACCJ加盟企業であるFacebookやグーグル、日本アイ・ビー・エム、マカフィー、日本マイクロソフト、パロアルトネットワークス他から当該分野の動向などの紹介がある。軽食とネットワーキングを楽しみつつ、関係者に直接話を聞くこともできるという。また、サイバーセキュリティをテーマにした10分間スピーチ「ライトニングトークコンテスト」の出場者を21日必着で募集中だ。
・サイバー・ハロウィン キャリアトーク
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/cyberhalloween.html
■諸外国のセキュリティ事情、Twitterで楽しむ「サイバーセキュリティ大喜利」
日本およびASEAN各国の識者が執筆する「国際版!サイバーセキュリティ ひとこと言いたい!」では、他国のセキュリティ事情が興味深く読める。現在は3日付けで、カンボジアから「安心・安全なインターネットの利用」、タイから「メールを安全に使用するための提言」が寄稿されている。また、出されたお題にTwitterで答える「サイバーセキュリティ大喜利」が今年も開催される。現在掲載されている昨年度の投稿内容を眺めつつ、今年のお題を待とう。
・「国際版!サイバーセキュリティ ひとこと言いたい!」
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/column/index.html
・「サイバーセキュリティ大喜利」
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/ogiri/index.html
■セキュリティを学ぶ漫画や動画、全国のイベント一覧
日本とASEAN各国の政府が協力して作成した、セキュリティについて学ぶリーフレットやマンガ、各省庁が作成した意識啓発動画を集めたサイトは次の通り。
・リーフレット
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/files/aj-sec/Japan_doc2013.pdf
・マンガで学ぶサイバーセキュリティ
http://www.nisc.go.jp/security-site/files/CSmanga_JPN.pdf
・情報セキュリティ意識啓発動画ポータル
https://www.youtube.com/user/NISCchannel
関係省庁や企業等により全国で開催される安全教室やサイバー攻撃対策セミナーなどは、次のページで確認できる。
・イベント(2016年度)
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/event.html
■警察庁の「国際連携」紹介、在日外国人へ向けた取り組み
警察庁は「サイバー犯罪対策国際キャンペーン」サイトを新設し、国境を越えて行われるサイバー犯罪に対し、諸外国の捜査機関と連携を進めていることや、国際会議に参加して情報を共有していることを紹介。また、日本に住む外国人に向けて、口座の売買や現金引出し、他人になりすましての荷物の受け取りや転送など、日本の法律で禁止されている行為を行わないよう注意を呼びかけている。都道府県警察は、英語や中国語、ベトナム語、韓国語などで外国人留学生等に向けた広報啓発チラシを独自に作製し、ホームページに掲載している。「都道府県警察における取組」ページでそのリストを確認できる。
・サイバー犯罪対策国際キャンペーン
http://www.npa.go.jp/cyber/international/index.html
(2016/10/04 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・サイバーセキュリティ国際キャンペーン(内閣サイバーセキュリティセンター)
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/index.html