グーグルは10日、「Google Chrome 57」の安定版「57.0.2987.98」を公開した。対象となるのは、Windows、MacおよびLinux。深刻な脆弱性が多数修正されている。
最新版では、画面を格子状に分割して要素を配置するグリッドレイアウトをスタイルシートで実現する「CSS Grid Layout」や、Android版でWebサイトをアプリのように利用できる「プログレッシブウェブアプリ」、端末のロック画面で通知を受け取れるようにする「Media Session API」などのサポートなどに加え、計36件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性には、JavaScriptエンジン「V8」やグラフィックスエンジン「ANGLE(Almost Native Graphics Layer Engine)」、PDFビューワ「PDFium」などで発生するメモリーがらみの問題が含まれている。メモリーがらみの問題は、悪用されるとマルウェア(ウイルス)感染につながるおそれがある。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右上の設定アイコンから[ヘルプ]に進むと選択できる。最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2017/03/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update for Desktop[英文](Google Chrome Releases)
https://chromereleases.googleblog.com/2017/03/stable-channel-update-for-desktop.html