アップルは30日、モバイル端末用OSの最新版「iOS 11.4」などを公開した。深刻な脆弱性の修正が含まれている可能性が高いが、現時点で情報は公開されていない。
最新版が公開されたのは、iPhoneなどのモバイル端末用OSの「iOS 11.4」、腕時計型ウェアラブルデバイス「Apple Watch」用のOS「watchOS 4.3.1」、テレビで動画配信を視聴するセットトップボックス「Apple TV」用のOS「tvOS 11.4 」、メディア管理・再生ソフトiTunesのWindows版「iTunes 12.7.5 for Windows」。
脆弱性情報が公開されていない原因には、単に情報の公開が遅れている場合と、影響する製品の修正版公開が遅れている場合とがある。例えば、Webページのレンダリングエンジン「WebKit」に深刻な脆弱性があると、最新版が提供された全製品と、未提供のmacOS、Safari、iCloud for Windowsに影響が及ぶ。このような場合には、準備が整い次第それらの最新版も用意され、その時点で脆弱性情報が公開される見込みだ。
いずれにせよ、危険度の高い脆弱性が修正されている可能性があるので、できるだけ早くアップデートすることをお勧めする。
最新版へのアップデートは、Macは自動更新や通知をクリックするか、手動で「App Store」を確認する。Appleメニューから[App Store]を選択し、ツールバーの[アップデート]ボタンをクリックすると、利用可能なアップデートが表示される。
iPhoneやiPadなどのiOS端末は、[設定]アイコンから[一般]→[ソフトウェア・アップデート]と進むか、端末をパソコンに接続し、iTunes経由で行う。
Windows用のソフトウェアは、iTunesやiCloudと一緒にインストールされている「Apple Software Update」で行う。
Apple TVは、自動または[設定]→[システム]→[ソフトウェア・アップデート]で行う。Apple Watchは、自動またはiPhoneでApple Watch Appを開き、[マイウォッチ]の[一般]→[ソフトウェア・アップデート]で行う。
(2018/05/30 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Apple security updates[英文]
https://support.apple.com/en-us/HT201222
・Apple セキュリティアップデート
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222