グーグルは30日、深刻な脆弱性の修正を含む「Google Chrome 67」の最新安定版「67.0.3396.62」を公開した。対象は、Windows、Mac、およびLinux。
Google Chrome 67では、サイトごとに別のプロセスのサンドボックスに入れることで、サイト間の干渉をシステムレベルで防ぐサイト分離機能を試験導入したのに加え、5段階評価の深刻度が上から2番目に高い「高」の脆弱性9件を含む、計34件の脆弱性が修正されている。
深刻度「高」の脆弱性は、Webページのレンダリングエンジン「Blink」で発生する、開放したメモリーにアクセスしてしまう問題やデータ型を取り違えてしまう問題など、マルウェア(ウイルス)感染に悪用されるおそれのあるメモリーがらみの問題が多数含まれている。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の設定アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。
最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2018/05/30 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
Stable Channel Update for Desktop [英文]
https://chromereleases.googleblog.com/2018/05/stable-channel-update-for-desktop_58.html