◎関東地方整備局、書類の誤封入で行政文書の開示請求者名27件が流出
国土交通省の地方局である関東地方整備局は6月28日、同局の情報公開室において、行政文書開示請求者(1社)に開示決定通知書を送付する際、他の行政文書開示請求者名および請求文書名を記載した事務処理用の整理票等を、一緒に誤送付したと発表した。当該整理票には、行政文書の開示請求をした個人3名、法人14社について、氏名または名称、請求する行政文書の名称等が記載されていた。誤送付を受けた会社から6月24日に当該文書が返送されたことにより、事態が判明した。同局は同社にお礼とお詫びをし、整理票に記載されていた他の請求者に事実報告とお詫びをした。同局は、行政機関がもつ個人情報保護の法律趣旨にのっとり、厳重かつ適正に個人情報を管理し、再発防止に努めていくとしている。
・個人情報等の誤送付に関するお詫びと報告について(関東地方整備局)
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/soumu_00000086.html
◎テックアーツ、通販サイトが不正アクセス受け顧客689名の個人情報流出
ゲームソフト制作販売のテックアーツ(札幌市中央区)は6月28日、同社の運営する「テックアーツ通信販売」のサーバーが不正アクセスを受け、顧客情報の一部が流出したと発表した。同社によると、6月27日午前1時57分に管理画面ログイン画面から不正アクセスがあった。流出したのは注文者情報142件と会員情報600名分で、注文者や受取人の氏名、住所、電話番号、商品名、購入金額、会員ID、メールアドレスなどが含まれている。注文者情報と会員情報に重複があるため、流出したデータは689名分。27日午前9時に管理者権限を持たない者による取引状態の変更が確認されたため、調査を行った結果、事態が判明した。同社は同日、管理者IDとパスワードを変更し、通販システムを閉鎖して、警察に被害届を提出した。経済産業省と情報処理推進機構にも報告済み。該当の顧客には個別にメールまたは郵送で連絡している。同社は、再発防止に努めるとしている。
・不正アクセスによる外部からのお客様個人情報閲覧・取得に関するお詫びとご報告(テックアーツ)
http://shop.teckarts.net/under.php
◎横浜市小菅ケ谷地域ケアプラザ、サービス利用者141名の情報含むリスト紛失
横浜市は6月27日、小菅ケ谷地域ケアプラザ(同市栄区)のデイサービス送迎車車両内で、利用者の送迎確認に使用していた送迎確認表を紛失したと発表した。同区福祉保健課によると、紛失したのはデイサービス利用者141名の氏名、電話番号、49名分の住所、送迎時の留意事項を記載した表をファイルしたもの。電話番号は、数字を一部入れ替えて記載してあるという。紛失が判明したのは6月25日で、同日午後3時50分頃に担当職員がファイルを車両の助手席に置き、数分車両を離れた後、デイサービス利用者を乗せてケアプラザを出発したが、ケアプラザに帰着後、紛失が判明した。車両内や所内を探し、当日のサービス利用者にも確認したがファイルは見つかっていない。対象の141名には個別に状況説明と謝罪を行う。市福祉サービス協会および同ケアプラザでは、今後、全デイサービス利用者の情報が掲載された送迎確認表の持ち出しをやめ、当日利用者分の情報のみを記載した表と、セキュリティ設定を行った携帯電話を所持することとした。また、当該表と携帯電話の確認簿を作成し、送迎時に複数の職員で確認を行うという。
・横浜市小菅ケ谷地域ケアプラザにおけるデイサービス送迎確認表の紛失について[PDF](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201306/images/phpZ9SYOt.pdf
◎清瀬市、個人情報含む書類持ち出した被疑者を特定、市正規職員の男
東京都清瀬市は6月26日、昨年12月に発生した「市文書の不当持出し及び放置事件」について、被疑者が特定され書類送致されたと発表した。当該事件は昨年12月、出生届や婚姻届写し等の個人情報を含む文書151点等が紙袋に入れられて、JR立川駅の男性用トイレに放置されていたもので、書類送致されたのは市正規職員の男(50歳)。東村山警察署の取調べでは、男は昨年10月2日から12月7日の間に市健康センター地下の文書庫から書類を持ち出し、12月7日の夕方に当該トイレに置き忘れたという。市は、厳正な処分を行うとしている。
・市文書の不当持出し及び放置事件の被疑者の特定について(清瀬市)
http://www.city.kiyose.lg.jp/hp/page000009700/hpg000009631.htm
◎名古屋検疫所、予防接種関係書類30名分を紛失
厚生労働省名古屋検疫所(愛知県常滑市)は6月25日、個人情報が含まれる予防接種関係書類30名分を紛失したと発表した。同所によると、6月21日、前日に黄熱の予防接種を受けた30名全員の電話予約票と問診票の紛失が判明した。これらには氏名、生年月日、住所、電話番号、病歴等が記載されている。同書類は、同所内の鍵付きの書庫に保管することとなっているという。同所では所内を調査し、関係職員に確認を行ったが見つからなかったため、警察に被害届を提出した。対象者には電話等により事情説明と謝罪を行っている。情報の不正利用に関する報告はない。同所は、書類管理の徹底を図っていくとしている。
・個人情報を記載した予防接種関係書類の所在不明に関するお詫びと報告[PDF](名古屋検疫所)
http://www.forth.go.jp/keneki/nagoya/owabi.pdf
◎菰野厚生病院、車上荒らしで患者171名の情報含む書類盗難
三重県厚生農業協同組合連合会菰野厚生病院(三重県菰野町)は6月25日、職員が車を荒らされ、患者171名の個人情報を含む帳票が盗まれたと発表した。同院によると、職員は6月13日の帰宅途中に車を荒らされ、帳票の入ったバッグを盗まれた。帳票は、本人の不注意で廃棄し忘れたものだったという。帳票には、入院患者171名の氏名、住所等の個人情報が記載されていた。生年月日、電話番号、病名は含まれていない。直ちに警察に届け出たが、発見には至っていない。対象者には個別に訪問等を行い、説明と謝罪を行った。情報の不正使用や流出の事実は確認されていない。同院は、安全管理体制を強化し、再発防止策を徹底するとしている。
・個人情報の紛失についてのお詫びとお知らせ[PDF](菰野厚生病院)
http://www.miekosei.or.jp/3_kkh/pdf/syazai.pdf
◎福岡市、選挙人名簿データ42万6064名分を再委託先社員が一時紛失、虚偽報告も
福岡市は6月24日、選挙人名簿のデータが記録されたDVD3枚を業務再委託先の社員がひったくられて盗まれたと発表したが、翌25日、このDVDを回収したことと、当該社員がDVDを置き忘れて紛失したにもかかわらず、虚偽の説明を行っていたことを明らかにした。市によると、当該社員は24日午前、バス車内にDVDを置き忘れて警察に遺失物届を提出したが、市選挙管理委員会にはひったくりの被害にあったと報告していた。DVDには、有権者42万6064名の氏名、住所、生年月日、性別等が含まれていた。市は期日前投票と不在者投票のシステム運用をムサシ(本社:東京都中央区)に委託し、ムサシは一部業務をオリズン(本社:福岡市中央区)に再委託。オリズンの当該社員が、市選挙管理委員会からDVDを受領し、データを城南区選挙管理委員会事務局のシステムにインストールするためバスで移動中、車内に置き忘れた。市は、市選管と各区選挙管理委員会事務局との間のデータのやりとりについて、専用回線を利用するなど、DVDなどの媒体を使用しない方法を検討するとしている。ムサシに対する処分も検討する。
・選挙人名簿データ紛失事件について[PDF](福岡市)
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/39369/1/meibo-houkoku.pdf
・今回の不祥事に対するお詫び[PDF](オリズン)
http://www.horizon-so.jp/owabipdf.pdf