銀行各社は1日、それぞれ新たなスパイウェア対策の導入を発表した。
ジャパンネット銀行は「預金口座不正使用保険」を導入する。顧客情報を盗用した第三者により口座が不正使用され被害が生じた場合、1口座あたり年間300万円を上限に保険金を支払う。
ソニー銀行は「ソフトウェアキーボード」を導入する。顧客は画面上のキーをクリックしてパスワードを入力するため、キーボード操作履歴からパスワードを盗む「キーロガー」に対し有効な対策となる。また、インターネット、テレホンバンキング、ATMを合計した1日あたりの振り込み限度額を、999万円まで1万円単位で自由に設定できるようにした。
みずほ銀行は、ソニー銀行同様「ソフトウェアキーボード」を導入する。また、顧客の第2暗証番号について、これまでは6桁の番号をそのまま入力する方法だったが、銀行側が数字と入力順番をその都度指定するシステムを導入し、盗用対策を強化する。
現在、この他にも、乱数表やICキャッシュカードを使ったユーザー認証、IPアドレス等による使用端末の特定など、各行がさまざまなセキュリティ対策を実施しており、インターネットバンキングの信頼向上に努めている。
(2005/08/03 ネットセキュリティニュース)
■預金口座不正使用保険を導入しました(ジャパンネット銀行)
http://www.japannetbank.co.jp/headline/agreements17.html
■スパイウェア等による不正利用防止のための機能追加について[PDF](ソニー銀行)
http://sonybank.net/img/PR050801_sb.pdf
■「みずほダイレクト」のセキュリティ対策について[PDF](みずほ銀行)
http://www.mizuhobank.co.jp/company/release/2005/pdf/news050801.pdf