ファイル共有ソフトWinny(ウイニー)のウイルス感染により、個人情報がインターネット上に流出する事故が先週末、相次いで発覚した。
今年3月に1市7町が合併してできた秋田県由利本荘市は6日、Winnyウイルスに感染した矢島消防署鳥海分署の男性署員(29)の自宅パソコンから、旧鳥海町の高齢者世帯の名簿など計592件(503人分)の個人情報がWinnyネット上に流出したと発表した。同本部によると、私有パソコンを使って署内で作業をしていた同署員が、今年の春ごろに自宅に持ち帰ったデータが流出していたようで、9月28日に総務省からの指摘で発覚したという。
翌7日には、アメリカンファミリー生命保険(アフラック、東京都新宿区)がWinnyウイルスによる顧客情報流出を発表。同社によると、宮崎県西都市の販売代理店「安藝保険事務所21」が業務用パソコンでWinnyを使用し、今年4月4日にウイルスに感染。9月30日にWinny利用者からの通報で発覚するまでの約半年間にわたり、同店が管理する564人分の顧客情報がWinnyネットに流出していたという。流出した情報は、顧客の氏名や生年月日、住所、電話番号などで、79名の顧客に関しては病歴などの医的情報が、2名の顧客に関しては口座情報も含まれていたという。
(2005/10/11 ネットセキュリティニュース)
■由利本荘市
http://www.city.yurihonjo.akita.jp/
■当社販売代理店によるお客様情報の流出について[PDF](アフラック)
http://www.aflac.co.jp/newspdf/100702.pdf
■セキュリティ関連ニュース
・マイクロソフトのウイルス駆除ツールがWinnyウイルスに対応(2005/10/06)