三重県は28日、同県が運営するインターネットの掲示板「e-デモ会議室」が不正アクセスを受け、フィッシングサイトに改ざん、ネームサーバも乗っ取られていることが判明したため、システムを閉鎖したと発表した。
発表によると、7月20日夜、同掲示板のサーバがダウンしていることを発見。フィッシングサイト用のプログラムが埋め込まれていることがわかり、サービスを停止した。いったん代替サーバを使ってシステムを復旧したが、27日夜、ネームサーバ情報が何者かに改竄されていることが判明。サーバがフィッシング詐欺ページへの踏み台(中継点)に使われる恐れがあるため、システムを停止したという。
掲示板参加者の個人情報にアクセスした形跡はなく、また現在までのところ、フィッシング詐欺の被害情報もないという。同県は、警察等関係機関と相談して原因究明、被害状況の把握に努め、復旧については再発防止を最優先に慎重に対応するとしている。
(2005/07/29 ネットセキュリティニュース)
■三重県「e-デモ会議室」におけるサーバへの不正アクセスについて(三重県)
http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2005070370.htm
■三重県
http://www.pref.mie.jp/