グーグルのメールサービス「Gmail」のアカウントが知らない間に使われ、勝手にメールを送信されたとの報告がネット上で相次いでいる。Gmailをお使いの方は、身に覚えのないアクセスや送信済みのメールがないかどうか、確認してみることをおすすめする。
今月25日頃から相次ぎ報告されているのは、Gmailのアカウントに海外から不正アクセスされ、連絡先に登録してある相手に不審なURLを記載したメールを勝手に送信されたり、このメールを知り合いから受け取ったりといったもの。不正使用の手口は、ウイルスやフィッシング、アプリやサービスの連携機能など様々なものが考えられるが、はっきりとした原因は分かっていない。
これまでのところ、迷惑メールの送信以外の実害は報告されていないが、被害の拡大や他のサービスへの影響が懸念されるので、身に覚えのないアクセスや送信済みのメールがないかどうかを確認し、不正アクセスの可能性やその兆候が見られる場合には、早急にパスワードの変更で対処していただきたい。
アカウントに不審なアクセスがないかどうかは、「アカウント アクティビティ」で確認できる。Gmailにログインし、画面の右下にある「アカウント アクティビティの詳細」をクリックすると最近のログイン状況が表示されるので、リストに身に覚えのないアクセスの形跡がないかどうかチェックする。
なお、グーグルでは、通常のユーザー名とパスワードによる認証に加え、携帯電話で受け取ったコードを入力する「2段階認証」をサポートしている。アカウントのセキュリティを高めるために、利用してみてはいかがだろうか。
(2012/12/28 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:グーグル】
・アカウント アクティビティ
http://support.google.com/mail/bin/answer.py?hl=ja&answer=45938
・2段階認証プロセス
http://support.google.com/accounts/bin/topic.py?hl=ja&topic=28786