ネットセキュリティニュース

◆Yahoo!オークション、偽ブランド対策を強化（2005/05/30）

　ヤフー株式会社は30日、Yahoo!オークションにおける知的財産権侵害出品対策を強化すると発表した。

　具体的には、同社が「特定商取引法上の事業者」に該当すると判断したブランド品出品者に対しては、「事業者」としての表示義務を順守するよう誘導する。これが守られない場合はID削除措置をとる。個人として出品する場合も、模倣品の出品が多く見られるブランド品に関しては、一定数量以上出品できない仕組みの導入を検討するという。

　また、知的財産権の啓蒙ページ「知的財産権保護ガイド」に「商標権」を追加、出品者だけではなく落札者への啓蒙活動も進めていくとしている。

　なお、今年２月に発表された警察庁資料「平成16年のサイバー犯罪の検挙及び相談受理状況等について」によれば、ネットオークションの被害は前年比で2.3倍に増加しており、架空請求などとともに、サイバー犯罪の大部分を占めるものとなっている。

（2005/05/30 ネットセキュリティニュース）

■「Yahoo!オークション」の知的財産権侵害出品対策を強化（ヤフー）
http://docs.yahoo.co.jp/info/pr/release/2005/0530.html

・平成16年のサイバー犯罪の検挙及び相談受理状況等について（警察庁）
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h16/h16_22.html

◆スターツ出版運営の女性サイト「OZmall」、不正アクセスで一時閉鎖（2005/05/27）

　女性向け情報誌などを発行するスターツ出版は26日、運営する女性向けWebサイト「OZmall（オズモール）」が不正アクセスを受けたため、一時閉鎖したと発表した。

　不正アクセスが判明したのは25日午後4時頃で、即座にサイトを外部からシャットダウンし、同サイトと、携帯電話向けサイト「モバイルオズ」「ＯＺの恋愛占い」を閉鎖。直ちにセキュリティ委員会を設置し、警視庁へ相談すると共に、各種専門家の協力を得て、セキュリティ強化と被害の把握に努めているという。現時点では、個人情報を含む情報流出の痕跡はない。

　同サイトは、20～30歳代の女性向け情報誌『オズマガジン』のインターネット版で、利用会員は約35万人。

（2005/05/27 ネットセキュリティニュース）

■【OZmallから重要なお知らせ】当社運営サイト一時閉鎖のご報告（OZmall）
http://www.ozmall.co.jp/

◆Yahoo! BBの出張設置サポーターが顧客情報を個人事業に流用（2005/05/26）

　ソフトバンクBBのADSL接続サービス「Yahoo! BB」の出張設置サポートを請け負っていた委託会社の登録社員が、訪問先の顧客情報を不正使用し、個人事業の営業に使っていたことが発覚した。

　ソフトバンクBBは、Yahoo! BBの出張設置サポート「はじめてYahoo! BB」をスリープロへ業務委託し、同社は登録社員に再委託していた。不正使用を行ったのは再委託先の元登録社員で、出張設置サポートを行った顧客宛てに、個人事業で行っているパソコンサポート、パソコン個人指導などのダイレクトメールを郵送したもの。郵送先は最大198件で、地域は大阪府内。

　ソフトバンクBBは、スリープロへの同業務委託を停止し、同社と元登録社員に対し、損害賠償請求訴訟の提起を検討している。

（2005/05/26 ネットセキュリティニュース）

■弊社元登録エージェントによるお客様情報の業務外利用について（スリープロ）
http://www.threepro.co.jp/ir/news/p050524.html

■業務委託先元登録エージェントによる弊社顧客情報の業務外利用について（ソフトバンクBB）
http://www.softbankbb.co.jp/press/2005/p0524.html

◆アビバ社員が顧客情報を持ち出して売却、カードの不正使用で発覚（2005/05/25）

　全国でパソコン教室を展開するアビバ（本社、名古屋市）のイオン旭川西校（北海道旭川市）で、受講生の個人情報131名分が入ったファイルが持ち出され、クレジットカードなどが不正使用されていたことがわかった。

　持ち出されたファイルは、同社運営のインターネットプロバイダー「Pnetclub.net」への申込書で、申し込んだ受講生の氏名や住所、電話番号のほか、クレジットカードやキャッシュカードの番号が記載されていた。このカードの不正使用によって情報漏えいが発覚した。これまでに18人のカードが約80万円分の買い物に使われたことがわかっている。
　ファイルを持ち出したのはイオン旭川西校の休職中の女性社員で、30人分を携帯電話メール経由で名簿業者に売却したという。

（2005/05/25 ネットセキュリティニュース）

■個人情報漏洩に関するお詫びとご報告（Pnetclub.net）
http://www.pnetclub.net/annai.htm

■個人情報漏洩に関するお詫びとご報告（アビバ）
http://www.aviva.co.jp/

◆NTTデータ、全社員11,835名の個人情報含むUSBメモリを紛失（2005/05/25）

　株式会社NTTデータは24日、社員11,835名分の個人情報を紛失したと発表した。同社社員が情報の入ったUSBメモリ(外部記録媒体)を鞄に入れて社外に持ち出し、帰宅途中に鞄ごと紛失したもので、USBメモリにはパスワード、暗号化などのセキュリティ対策は施されていなかった。

　紛失情報は、4月1日現在、同社に所属している全社員分の氏名、生年月日、採用年月日、在職状況、役職、出向・復帰予定・復帰の各年月日などで、住所や電話番号、メールアドレス、金融機関情報などは含まれていない。

　同社は今後、個人情報の社外持ち出し禁止の徹底、暗号化やアクセス制限機能のないUSBメモリの使用禁止など、再発防止を徹底していくとしている。

（2005/05/25 ネットセキュリティニュース）

■当社社員情報の紛失について（NTTデータ）
http://www.nttdata.co.jp/release/2005/052400.html

◆日航、355人分の航空券紛失、48人分のカード番号流出の恐れ（2005/05/24）

　日本航空は23日、日航機に搭乗した乗客355人分の使用済み航空券を紛失したと発表した。紛失した航空券は、4月23日アムステルダム発、4月24日成田発の全６便369枚（355人分）で、もっとも多いのは、4月23日アムステルダム発、翌24日成田着（JAL412便）の320枚。

 　紛失した航空券に記載された情報は、氏名、全体の旅程、予約番号等で、クレジットカードで支払った場合には、カード番号も記載されている。少なくとも４８人分はカード番号が記載されており、さらに増える可能性もあるという。

　これら航空券369枚は、4月24日に日航本社への搬送手続きがとられているが、日航本社には届かなかった。関連部署など捜査しても発見できず、23日、個人情報漏えいとして国土交通省に届け出ると共に、購入者への説明と謝罪を開始した。

（2005/05/24 ネットセキュリティニュース）

■国際線集札航空券の紛失に伴う個人情報漏洩のおそれについて
http://www.jal.com/ja/other/info2005_0523.html

◆金融庁がみちのく銀行に対し、個人情報保護法に基づく初の「勧告」行う（2005/05/20）

　20日、金融庁は個人情報保護法に基づく初の勧告を、みちのく銀行に対して行った。

　金融庁によると、この勧告は、平成17年４月、みちのく銀行で顧客情報約128万件（うち個人情報約124万件）が記録されたＣＤ-ＲＯＭ３枚の紛失が発生したことに対するもので、個人情報の保護に関する法律第34条第１項の規定に基づいた金融庁初の勧告となる。

　勧告では、(1)個人データの安全管理のための措置の実効性の確保、(2)個人データの安全管理を図るための従業者に対する監督の徹底　について必要な措置をとることを求めており、とった措置を６月20日までに報告することとしている。

（2005/05/20 ネットセキュリティニュース）

■株式会社みちのく銀行に対する行政処分等について（金融庁）
http://www.fsa.go.jp/news/newsj/16/ginkou/f-20050520-1.html

◆丸善、メルマガ読者1万6,233人にウイルスメール大量配信（2005/05/20）

　19日、書籍販売の丸善が、メールマガジンの登録者全員、1万6,233人にウイルス感染メールを転送してしまったことを公表した。今回転送されたのは流行中の「NETSKY」ワームの亜種69件で、これまでの亜種と同様、自身のコピーをメールで大量に送信する。

　発表によれば、メールマガジンの配信について、発行時のみメーリングリスト（ML）を動かし、送信終了後停止するという方法をとっていたが、発行日時の変更があったにもかかわらず、MLの停止をせず5月18日23時～19日9時の間、MLが投稿受付可能になっていた。この隙をついて、ウイルスつきメールが投稿され、登録者全員に配信されたという。
　また、ウイルス感染の指摘をしたメールマガジンの登録者16名のメールも全員に配信され、メールアドレスが流出するという二次トラブルも発生した。

　同社は、「ウイルスの概要および対応方法」（下記参照）を公表し、検出方法、対処方法を案内している。

（2005/05/20 ネットセキュリティニュース）

■重要なお知らせ（丸善株式会社）
http://www.maruzen.co.jp/home/owabi.html

◆全国の中高生間に悪質な「チェーンメール」流行、県教委等が注意促す（2005/05/19）

　携帯電話で他人にメールを送ることを強要する「チェーンメール」が長崎県、福島県、富山県などの中・高校生の間に広がっている。

　長崎県で発見された「チェーンメール」は、姫路市で惨殺された19歳の女性の友人を名乗り、「（メールを）止めた人間の居場所を突き止め、怪しいと判断した場合、殺す」と、24時間以内に９人に転送するよう要求する内容。長崎県警は、５月11日に県内の小、中、高校に注意を呼びかける文書を送付した。

　同様の「チェーンメール」は、福島県でも出回っている。同県教委は16日までに各学校に対し、チェーンメールを止めるよう児童生徒に指導を求める通知を出した。

　富山県の「チェーンメール」は、受信したメールを複数に送信しないと高額な通信料金を請求するという内容。同県消費生活センターは、18日までに中・高校に注意を促す文書を配布した。

（2005/05/19 ネットセキュリティニュース）

■チェーンメールとは現代版不幸の手紙（長崎県警 PDFファイル）
http://www.npp-unet.ocn.ne.jp/a21seian/b07cyber/HP/chainmail.pdf

■福島県教育委員会
http://www.pref.fks.ed.jp/

■富山県消費生活センター
http://www.pref.toyama.jp/branches/1731/1731.htm

◆関西電力関連会社、12,004件の個人情報入りハードディスク紛失（2005/05/18）

　16日、株式会社ケイ・オプティコムは、12,004件の個人情報が記録されたハードディスクを紛失したと発表した。ケイ・オプティコムは、光ファイバーでのインターネット接続サービスを提供している関西電力100%出資の株式会社。

　同社の発表によると、ＪＲ京都駅前で、5月14日午前２時ごろから４時ごろの間に、同社の通信設備障害時の復旧業務を担当する社員がハードディスクの入ったカバンを紛失したとのこと。

（2005/05/18 ネットセキュリティニュース）

■個人情報を含んだハードディスクの紛失について
http://www.k-opti.com/press/2005/press25-2.html

◆スパムメール、有線電気通信法違反で初の逮捕（2005/05/18）

　京都府警ハイテク犯罪対策室と伏見署は16日、「スパムメール」を送信し、サーバの機能を一時的にまひさせたとしてアダルトサイト会社社長を、有線電気通信法違反の疑いで逮捕した。

　同社長は、2003年12月18日から22日の間、京都市伏見区のインターネットサービス会社が開発したサービス「なな☆メール」を不正利用し、広告宣伝メールを大量に送信。うち約41万件が宛て先不明で返送されたため、サーバーが一時的に機能不全に陥り、有線電気通信が妨害された疑い。

　府警によると、スパムメールの送信について有線電気通信法違反での逮捕は全国初。

（2005/05/18 ネットセキュリティニュース）

■迷惑メール業者逮捕のお知らせ（なな☆メール）
http://i.ne7.jp/tai-ho.shtml

◆静岡新聞の就職サイト改ざん、閲覧者にウイルス感染の恐れ（2005/05/18）

　静岡新聞社は、16日、同社が運営する学生向け就職支援サイト「新卒のかんづめ」に、悪意ある第三者のサイトからウイルスソフトを送りつけるプログラムが埋め込まれていたと発表した。発見されたのは、価格.comなどに仕掛けられたものと同じウイルス。

　同社によると、5月6日（金）から5月16日（月）午後3時の間に「新卒のかんづめ」を閲覧した利用者のパソコンがウイルスに感染した可能性があるという。

（2005/05/18 ネットセキュリティニュース）

■新卒のかんづめを閲覧された学生や企業の皆様への、ウィルス対策のお願い
http://shinsotsu.at-s.com/gakusei/gakindex.aspx

◆広がるホームページ改ざん～「のびすく仙台」のHPも（2005/05/18）

　18日、仙台市は、同市の子育て支援サイト「のびすく仙台」の携帯向けページ「モバイル子育て便利帖」が改ざんされたと発表した。この改ざんにより、5月2日から5月10日までの間に「モバイル子育て便利帖」（携帯向けページ）をWindowsコンピュータで閲覧した利用者がコンピュータウイルスに感染した可能性があるという。なお、携帯電話での利用者には無害。

（2005/05/18 ネットセキュリティニュース）

■重要なお知らせ（仙台市健康福祉局こども企画課）
http://www.nobisuku-sendai.jp/warning.html

◆【メーカー各社、改ざんで仕掛けられたウイルスの対策ソフト公開】（2005/05/18）

　「モバイル子育て便利帖」に仕掛けられたウイルスソフトは、「価格.com」や、PDA関連の総合情報サイト「WindowsCE FAN」、静岡新聞社が運営する就職サイト「新卒のかんづめ」に仕掛けられたものと同じであることがわかっている。同種の被害が広がる可能性もあり、引き続き警戒が必要だ。

　ウイルス対策ソフトメーカー各社は、このウイルスの無料駆除ツールを公開している。これを利用すれば、他のウイルス対策ソフトを利用していても自動で当該ウイルスを駆除することが可能だ。

（2005/05/18 ネットセキュリティニュース）

■トレンドマイクロ「TROJ_DELF.RM 専用駆除ツール」
http://www.trendmicro.co.jp/esolution/solutionDetail.asp?solutionId=11359

■シマンテック「Trojan.Jasbom 駆除ツール」
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.jasbom.removal.tool.html

◆大阪府八尾市、納税通知書1万人分盗まれる（2005/05/16）

　大阪府八尾市は、13日、同士のホームページ上で「市民税・府民税特別徴収税額決定通知書」1万686人分が盗まれたと発表した。この通知書には、住所・氏名・所得・課税額など個人情報が記載されている。

　同市によると、委託業者が「通知書」を運搬中、車ごと大阪府守口市で盗まれた。この「通知書」は、税額変更に伴い差し替えとなり発送不要となったもので、八尾市に返却する途中だった。

（2005/05/16 ネットセキュリティニュース）

■「平成17年度市民税・府民税特別徴収税額決定通知書」盗難事件に関するお詫びと経過について(八尾市）
http://www.city.yao.osaka.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::7983&TSW=upqqbef

◆kakaku.comが不正アクセスで閉鎖、閲覧者にウイルス感染の恐れ（2005/05/16）

　カカクコム（東京都文京区）は15日、同社が運営する価格比較サイト「kakaku.com」が不正アクセスを受けプログラムが改竄されたため、14日よりサイトを一時閉鎖したと発表した。

　同社によると、同サイトに対する不正アクセスは、11日にプログラムの異常で発覚。その後もサイトを運営しながら調査を続けていたが、不正アクセスは止まず、改竄の範囲が拡大したため14日にサイトを閉鎖したという。

　この改竄によって、同サイトにウイルスが仕掛けられ閲覧者が感染した可能性があるとして、対応するアンチウイルスソフトを紹介している。また、同社が保有するメールアドレスが閲覧された形跡もあり、詳細がわかり次第報告するとしている。なお、サービス再開には、1週間程度かかる見込み。

（2005/05/16 ネットセキュリティニュース）

■当社運営サイトに対する不正アクセスとサイト一時閉鎖に関してのご報告（kakaku.com）
http://www.kakaku.com/

◆「改正特定電子メール法」成立、送信者情報の偽装禁止など（2005/05/16）

　13日、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案」が、参議院本会議で可決され成立した。

　内容は、(1)架空電子メールアドレスあての電子メールの送信の禁止の対象範囲を広告・宣伝メールから営業目的のメールに拡大する、(2)広告・宣伝メールの送信時、送信に用いた電子メールアドレス等の送信者情報を偽って送信することを禁止し、違反した場合には1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科すことができる、など。

（2005/05/16 ネットセキュリティニュース）

■特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案（参議院議案審議情報）
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frame/joho5.htm

■特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案の概要(総務省 PDFファイル）
http://www.soumu.go.jp/menu_04/gaiyo/050311_1_a.pdf

◆マイクロソフト、5月度の月例セキュリティパッチを公開（2005/05/11）

　マイクロソフトは11日、5月度の月例セキュリティパッチを公開した。
　公開されたパッチは、リモートでコードが実行される脆弱性の修正1件で、深刻度は、上から2番目の「重要」。影響を受けるのは、Windows 98/SE/ME/2000だが、最大深刻度の「緊急」レベルではないので、Winsows Updateで提供されるのは、Windows2000用のパッチのみとなる。

（2005/05/11 ネットセキュリティニュース）

■2005年5月のセキュリティ情報（マイクロソフト）
http://www.microsoft.com/japan/security/default.mspx
■Windows Update（マイクロソフト）
http://windowsupdate.microsoft.com/

◆京都大学で個人情報を含むパソコン8台が盗難（2005/05/11）

　京都大学は10日、4日から5日にかけて教育学部の研究室からパソコンが8台などが盗まれたと発表した。
　盗まれたパソコンのうち2台には、住所、氏名、電話番号などの個人情報を含む1578人分の同窓会名簿や卒業生名簿などが保存されていたという。京大では、今年2月にも医学部附属病院で、患者情報を含む9台のノートパソコンが盗まれており、各部局に対し、改めて盗難被害防止対策の周知徹底を促している。

（2005/05/11 ネットセキュリティニュース）

■盗難等被害防止について（京都大学）
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_notice/ippan/050510.htm

◆hi-hoが会員にウイルスメールを配信（2005/05/11）

　hi-hoを運営するパナソニックネットワークサービシズは10日、顧客対応用のパソコンがウイルスに感染し、会員にウイルスメールを配信したと発表した。
　同社によれば、9日18時40分頃、顧客対応用のパソコンがMYTOBワームの亜種（WORM_MYTOB.ED）に感染。19時頃にはネットワークから切り離してウイルスを駆除したが、この間に、パソコンのテンポラリーファイルに残っていた顧客のメールアドレスに、ウイルスメールが送信されてしまった。
　同社では、社外からの受信メール全てに対しウイルスチェックを行っていたが、今回は、当該ウイルスの情報がウイルスデータベースに追加される前に感染してしまったという。同社では、謝罪するとともに、今後は更なる管理体制の強化に努めたいとしている。

（2005/05/11 ネットセキュリティニュース）

■ウイルスメール送信についてのお詫び（hi-ho）
http://home.hi-ho.ne.jp/support/info/notice/050510b.html

◆岩谷産業の顧客情報、静岡県西部1,230人分が流出の恐れ（2005/05/11）

　ＬＰガスを販売する岩谷産業（本社・大阪市中央区）は10日、県西部の顧客約1,230人分の氏名、住所、電話番号が流出した恐れがあると発表した。
　岩谷産業によると、5月3日、同社の工事を請け負う浜松市内の業者の事務所にあったパソコンが盗まれているのが発見された。同パソコンには工事報告書の情報が入っており、浜松、掛川、菊川市など県西部の顧客情報が含まれていた。情報が不正使用された報告はないとしている。

（2005/05/11 ネットセキュリティニュース）

■業務委託先におけるパソコン盗難による個人情報漏洩に関する事実経過および対応について （岩谷産業）
http://www.iwatani.co.jp/jpn/news/index.html

◆マイクロソフト、悪意のあるソフトウェアの削除ツールをリリース（2005/05/11）

　マイクロスフトは、「Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール」をリリースした。
　このツールを使用すると、Windows XP、Windows 2000、および Windows Server 2003 コンピュータをチェックし、BlasterやSasser、Mydoom などの悪意のあるソフトウェアに感染しているかどうかチェックする。感染している場合は駆除し、検出と駆除が終了すると、その結果が表示される。

（2005/05/11 ネットセキュリティニュース）

■悪意のあるソフトウェアの削除ツール（マイクロソフト）
http://www.microsoft.com/japan/security/malwareremove/default.mspx

◆千葉県水道局、10名の個人情報が記載された「未収金調査整理表」紛失（2005/05/10）

　千葉県水道局は9日、市原支所の職員が10名の「未収金調査整理表」を紛失し、拾得者の連絡で回収したと発表した。
　紛失したのは、昨年2、3月分の水道料金滞納者の住所、氏名、水道料金などが記載された一覧表4枚で、職員は、これらを含む計7枚を無断で持ち出し、裏面を印刷用紙に利用。紛失した4枚は、裏にJRの時刻表が印刷されており、今月5日、行楽の最中に電車の中に置き忘れたという。
　同局では、該当する10名に対し直接訪問して謝罪。今後、個人情報の不適正な取扱いが二度と起こらないよう、再発防止に努めたいとしている。

（2005/05/10 ネットセキュリティニュース）

■お客様の個人情報が記載された書類の紛失について（千葉県水道局）
http://www.pref.chiba.jp/suidou/topics/h17/050509/owabi.html

◆日本通販を騙るフィッシングメールが出回る（2005/05/10）

　日本信販（NICOS)は、同社を騙り偽装されたホームページへ誘導して、カード情報や個人情報を不正に詐取しようとするフィッシングメールが出回っていると発表した。

　不特定多数に送られたフィッシングメールは、5月5日付けで「支払注意」と称した日本語のメールだが、文面は、翻訳ソフトが訳したような不自然な日本語が並ぶ怪しい内容。誘導先の偽装サイトもすでに接続できなくなっており、とくに被害は報告されていないという。
　同社では、電子メールを使って個人情報やカード情報などの重要な情報に関する問い合わせは行っていないので、このようなメールを受け取った場合には、不用意にアクセスしたり、重要情報を入力したりしないよう注意を促している。

（2005/05/10 ネットセキュリティニュース）

■日本信販（NICOS)を偽装した電子メール詐欺にご注意ください。（日本通販）
http://www.nicos.co.jp/hp_co_info/pqs_050506.html

◆Firefoxに極めて重大な2件の脆弱性（2005/05/09）

　デンマークのSecuniaは8日、WebブラウザのFirefoxにクロスサイトスクリプティング攻撃に利用される2件の脆弱性を発表した。
　これらを利用すると、悪意のあるサイトから、特権を拡大してJavaScriptを実行されるおそれがあり、すでにコードも公開されているという。危険度は最も高い「Extremely Critical」で、Firefoxユーザーは、JavaScriptを無効にするよう呼びかけている。

（2005/05/09 ネットセキュリティニュース）

■Mozilla Firefox Two Vulnerabilities（Secunia）[英文]
http://secunia.com/advisories/15292/

◆豊島郵便局で377人分の「自動払込み引落しデータ」が入ったFD盗難（2005/05/09）

　日本郵政公社東京支社は7日、郵便貯金の自動引き落としデータが記録されたフロッピーディスクを盗まれたと発表した。
　盗まれたフロッピーディスクは、豊島郵便局の職員が6日の昼頃に管内の事業所から受け取ったもので、377人分の口座番号の一部や、カナ氏名、引落し額、個別番号が記録されている。住所などの個人情報は含まれていないという。

　同支社によると、本来はカバンに入れて携行すべきところを、バイク後部の荷箱に入れたまま他の訪問先を回っている間に紛失。その後、フロッピーディスクを収納する布製の袋がナイフなどで引き裂かれた状態で発見され、盗難に遭ったことが判明した。

（2005/05/09 ネットセキュリティニュース）

■自動引落しを行うためのデータが記録されたフロッピーディスクの盗難について（日本郵政公社）
http://www.japanpost.jp/pressrelease/s03/kawase/050507_03301.html